2011年5月31日火曜日

5月31日

まだ声はでないまま。
朝、たくさん痰が出て、体が炎症を治そうとしてるんだなってことを確認する。
薬を飲む。
「鼻うがい」のやりかたをインターネットで調べて試してみた。
副鼻腔炎のある人はやりかたに気をつけないと悪化するってどこかで読んだ気がするので、
気をつけてはみたけれど、どう気をつけてみても、なんだかうまくできた気がしない。
慣れるまではいろいろ難しいらしい。
鼻うがいようのキットを買おう、やっぱり。

お友達の展覧会の初日なので行くつもりで準備していたけれど、
体調に重きをおくか、興味に重きをおくかで葛藤。
結局頭痛がひどくなってきたので断念した。
残念。
私は、声がでなくとも、咳がたくさんでても割に平気だけど、頭痛には弱いのだった。

体調はよくないけれど、心はけっこうすっきりしている。
体調のわるさっていうのが、移り変わりの行事のようにみえるから、自分で受け入れやすいんだろう。

近頃、ある目的のために、数人のひとたちと ご飯会 と称した相談会をひらいていたのだけれど、
実際にその目的を実行するにあたっての私自身の姿勢がやっとみえてきた感じがする。
ふりかえってみると、このところの数日、そのヒントになるようなできごとや物事がそこかしこでチカチカとひかっていたような気がする。
はなちゃんと会ったのも、そのひとつ。
自分自身が統合されていくような感じって、いつでもとてもわくわくする。
本当に手が動き始めるまでに、もう一段階「見える」作業が必要かもしれないんだけれど。

あとは、どう形にするか。
私はそれがいつも苦手だった。
何にせきとめられていたかっていうと、たぶん、
「これを実行することで、自分が自分に失望するんじゃないだろうか 世の中にむだなものをうみだしてしまうんじゃないか」
っていう恐れだったんじゃないかって気がしている。
最近は、そういう恐れっていうものもあってもよいとして、
むだなことはなんにもないし、逆さにするとぜんぶがむだでもあって、
それでいいのかも、っていう感じ。
3 sisters -soil-

5月30日

午前2時ごろ、はなちゃんのルームメイトのいちこちゃんが帰って来た。
3時頃、やっぱり少しだけ眠ったほうがいいのでは、ということになって眠る。
嵐が来ていて、びゅううびゅううばしゃんばっしゃんという壮大な音がする。
5時に目覚ましが鳴り、全員どんよりした感じで起き出す。
迎えの車がやってきて、あっけなくはなちゃんを見送る。
徹夜で制作していた田口くんも出てきた。

「見送ってしまうと、『行ってしまった感』が強まるなあ」
「部屋ががらんとしてるなあ」とぼんやりと言い合い、もう一度眠った。

起きると、さらに声が出なくなっていて、出そうとすると変に大きな声と囁き声が、とぎれとぎれに出て来る。
皆心配するけど、私はわりに平気。

「もしもこのまま、声が出ないひとになったらどうしようかなあって考えてた。筆談するか、手話にするか」
「手話って、国によって違うんでしょう?」
「うん、それにさ、もし私だけが手話で話しても、皆意味わかんないね」
「そっか、僕らも手話を覚えないといけないんだ」
「ふふ、まあ、治るでしょう」
「まあ、治るんだけどね」
「治ってさ、なんか良い声、すっごい周波数の声にかわったりしてね」
「ホーミーみたいな? 笑」
「それで、ひとの病気が治せる、とか 笑」

はなちゃんがいなくなって、さみしい気持ちの私たちなのだが、
みんなで遅い朝ご飯をたべるので楽しい気持ちもまじってくる。
嵐は去って、すっきりとした空気とあかるい日差しの入ってくる部屋。
なんとなしに、みんな、変わり目をむかえているみたいな気がするね と言い合った。
晴れてあたたかくなった日だまりのなか、壊れた傘を持ち、レインブーツで帰る。

ちかごろタロットカードのことをすこしずつ調べている。
そのなかで“The Fool's journey”という概念(概念っていうんだろうか)に出会って、
これはとてもいいなあと思ったので、ブログのタイトルに使わせてもらった。
また気持ちがかわったら、変えるかもしれないけれど。

夜、ついに声がでなくなり、咳がいっぱい出る。だけど、わりに平気。
咳が出るのがだいじな気がするので、出しておく。

The Fool

5月29日

声が枯れてきて、またニューハーフのひとの声のようになった。
今までとちがう洋服の組み合わせがしたくなったり、何を着てもどのアクセサリーをつけても派手すぎる気がしてきたりする。
昼間にでかける。梅田で期間限定マーケットをひらいているトミオさんのところにおじゃまする。
若い農家のひとたちが作ったおいしそうな食べ物を試食させてもらった。

京都に向かい、明日からベルリンへ行ってしまうはなちゃんと会う。
変な声でしゃべる。
はなちゃんは感じのいい紺色のサマーセーターを着ている。
はなちゃんの従姉妹のえみちゃんもはなちゃんに会いにかけつける。
えみちゃんは緑いろの眼鏡をかけて、お尻まである髪の毛を無造作にまとめて、
緑いろのぺらっとしたかばんをさげている。
私もさいきん、緑いろが好き。

あきらの店に寄ると、みどりちゃんもきていて、みんなでお番茶をのみながら他愛も無い話。
変な声でしゃべる。

日が暮れ、傘でしのぎきれない大雨に濡れながら、はなちゃんとわたしは大丸で巻き寿司やてんぷらを、リカーショップでスペインのビールの大瓶を、買い込む。
はなちゃんが実山椒のパックをみて「ベルリンに持ってけるかなあ」というので、
「塩ゆでにして持ってく?」ときいてみると持って行くという。

「今日は、会っておかないといけなかった人にいっぺんに会えたわ」というはなちゃん。
はなちゃんの家へ向かう長くもない道中で、はなちゃんが傘をなくしたり、わたしの傘が壊れたりしたので、道のりがとても長く感じる。

はなちゃんの家にたどりついて、はなちゃんは濡れた靴を明日履いていかなくちゃいけないのでストーブで乾かす。私は雨の日はかならずレインブーツ。
ルームメイトの田口くんとはなちゃんと私で、スペインのビールを飲む。
ビールはいい鰹節でとった出汁みたいな、はちみつみたいな味でおいしい。
この1年か2年の間のいろいろについてしずかに語り合う。
「今がきてよかったね」と言いながらしみじみとビールを飲み、
山椒の枝をぷちぷちと取る。
はなちゃんに電話がかかってきている間に私は山椒を塩ゆでにして冷まし、タッパーに詰めた。はなちゃんの、真夜中のキッチンに山椒のにおい。


egg sandwich and summer sweater

2011年5月29日日曜日

はじめまして・おひさしぶり

ホームページっていうのを作ってみたりしたいなーなんて思っていたのだけれど、
いろいろ調べているうちに気持ちがしょげてきそうな気がしはじめたので
ブログで様子をみてみようかとおもいます。
思ったことをそのまんま、たらたら書こうとおもいます。
昨日と今日とか、朝と夕方で気持ちが変わっても、それはそれでそのままに。
画像は、直径10センチくらいの木の板で作ったマグネット。
好きなところへ走って行く馬。


"one of those horses"